ひとりごと

石の上で寝る

初めて銀マットを敷いて、その上に夏用の寝袋を置いて、ゴロンと横になった時
「いつもよりも柔らかいじゃん」って思った。

石の上にも三年っていうけどそれは比喩であって、実際に石の上に寝るわけじゃないんだけど、家の布団は本物の石みたいに硬かった。

ブラック企業で働いてた時、フローリングの床にニトリの一番安い寝具セットを置いただけの硬い布の上が寝床だった。
ベッドを買おうと思ってたのに、ボーナスも残業代も出なかったので買わないことにした。

元々睡眠に貪欲な女だったけど、さすがに硬くて冷たい床の上で寝るのは堪えた。
最初だけね。
2か月もするとそれが普通になってたし、なんなら過労で疲労だったので布団じゃなくても余裕で寝てた。玄関でも寝てた。廊下でも寝てた。死んでた。

そんなんだから初めてのキャンプ場でマットと寝袋を敷いて寝転んだ時、余裕じゃんって思った。
だって芝がやわらかいんだもん。草、あったけぇ~~。

さすがに道の駅のアスファルトで寝たときは寒くて寝にくかったけど、考えてみてよ。
ツーリング中のスケジュールって、日中はバイクに乗って、陽が沈んだらテントを張って寝るっていうサイクル。
つまり21時にはもう寝袋の中。

え?いつもならまだ余裕で会社にいるんですけど?
なんなら夕ご飯つまんで、ここから再度エンジンかけるんですけど??

普通なら日を追うごとに元気を失うはずが、いつもよりも規則正しい生活に、どんどん体力を回復しながら走れた。
意味わかんない。

ところがどっこい、今はどうだ?
毎日0時までには柔らかいベッドに入り、ぬくぬくと寝ている。

毎日が天国のようだけど、テントの中では熟睡ができなくなった。

今年から野宿を始めてたとしたら?
あと、新卒で入った会社がベッドを買えるぐらいのお給料をくれていたとしたら?
たぶん私は野宿なんてハマってなかっただろうな。

さんきゅーブラック企業。

今晩寝る場所も決まっていないようなギリギリのツーリングがしたいって思うのは、安定した生活を送っている証拠ですかね??

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