以前ツイッターに書いていましたが、
7年間乗り続けたエストレヤを手放し、もう少し大きいバイクに乗り換えることを決めました。
たぶんエストレヤのラストツーリングでした。
気がついたら7年も乗ってた。たぶん46都道府県いっしょに行って、3回いっしょに引っ越しもしてる。
長かったな、楽しかったな。 pic.twitter.com/plIy3XIL9w— 高木はるか (@harukatakagi_) August 2, 2020
大型バイクに乗り換えるので単純に言えばステップアップのようなものなのだけど、
嬉しさ半分、湿っぽさ半分というような感じ。
簡単にエストレヤを手放す理由を挙げると
- 用途に合わなくなってきた
長距離のロングツーリングをする機会が増え、パワー不足、積載のしにくさを感じる - 他のバイクと役割分担ができない
250cc、110cc、90ccのバイクを持っていると、それぞれの役割がかぶってしまう。
昨年購入したスーパーカブに関してはそのあたりを承知でコレクションとして購入し、また維持費もかなり安いため良いのだけど、最近はエストレヤに乗る機会がとにかく少なくなり、保険だけをかけ続けている状態だった。 - もっと挑戦してみたい
一昨年免許を取得した大型二輪。
せっかくなら乗ってみたほうが人生の幅も広がるんじゃないかと思った。
もう1年以上はほとんど乗ってなかったんじゃないかな。
ではなぜ今まで手元に残し続けたのかと言うと、私のエゴ以外のなんでもない。
バイクに乗り始めたばかりの時から全国ぐるぐる走り回るようになるまで、私のバイク生活の基礎を作り、
気持ち的にもどん底から天国までジェットコースターのように目まぐるしく変動した期間、ほとんどを共に過ごし、支え続けてくれた相棒を手放す勇気が持てなかった。
そして仮に手放したとして、
タンクがへこみ※走行距離もボチボチいってしまった愛車を、タダも同然みたいな金額で引き取られ、そのままパーツ取りなんかに使われ朽ちていくのを看過することはとてもできなかった。
※乗り始めて一ヶ月ぐらいのときに結構ハデにコケて、タンクが4箇所くらいへこんでます
もちろん高速に乗れるバイクを手元に残しておきたいという気持ちもあった。
夫のバイクを借りるという手はあるけど、自分のバイクで出かけたいのがバイク乗りという生き物。でしょ?
ズルズルと保険を更新し続けつつも
「乗り換えたほうがいいよな…」
と悩んでいる中、ついに決断したのはバイク屋さんのコメントが決め手でした。
「この状態のエストレヤなら次の乗り手はすぐに見つかります。
タンクのへこみは直すかこのままで行くか、悩みどころですけど…。笑」
機械に魂なんてないと思うけど、もしもあったとして、
新しい持ち主と一緒にバイク生活をまたイチから作り上げていくという選択肢があるなら、それは私の元で朽ちるまで眠り続けるよりも格段にいい人生ではないかと思えた。
もちろん次の持ち主が大切に乗ってくれる保証なんてないけど、
エストレヤを購入する層は(私自身がそうであったように)初めてのバイクということが多く、比較的大切にしてくれる人が多いんじゃないかと思った。
半分以上は希望が混ざった憶測だけどね。
まあとにかく
手放したあとはバイク屋さんが丁寧に磨き上げ、次の方に受け渡してくれるそうだ。
よかった。
8月、最後のツーリングは夫と出かけた。
少しウルっとしたけど悔いのないラストライドができたと思う。
160㎏の車体と50㎏の身体 二人でひとつになって走れた。
私たちはいい関係だったと思う。
いつかこのエストレヤに乗る方へ
この子の名前はmiddy westといいました。
大学生の女の子に購入され、初めてのバイクライフを支え続けてきた優秀なバイクです。
どんなに忙しく心が苦しいときでもオイル交換だけは定期的にし続けたので、そこまで状態は悪くないと思います。
足つきはよく重心が低く、安定したバイクです。
その分スポーティな走りはできないので、無茶はせずのんびり乗ってあげてください。
いつか、どこかですれ違えるといいな。
良い旅、良いツーリングを。