※はじめに※
本記事は過去のキャンプを回想しておうちゴールデンウィークをしながら書いたものです。
2020年5月現在、岐阜県は新型コロナウイルスの感染拡大特定警戒エリアに指定されており、観光目的で訪れることがあってはいけないエリアです。
1年後、あるいはもっと先になるかもしれませんが、いつかまたここへ行きたいと思いこうして振り返ってみました。
皆さまどうかステイホームで、いつか来る平穏に思う存分お出かけするため、貯金などしながら読んでいただけますと幸いです。
モトブロガーみたいなファッションにて失礼します。

2020年5月現在、世間は新型コロナウイルスの流行のため外出自粛期間中ですが、ここは1年前、2019年の夏休み。
新しい元号「令和」を迎えて3か月が経過したにもかかわらずその実感がわかなかったため、昭和と平成の名前がついた道の駅をめぐって気持ちを切り替えようと決めました。
そのふたつはなんと岐阜県内にあって、正確には
元「道の駅日本昭和村」で、現「道の駅みのかも」が岐阜県美濃加茂市に(2018年に名称変更)、道の駅平成が岐阜県関市にあるのです。
1日でふたつの道の駅をまわるため、前泊で岐阜県内でキャンプをしています。
まる一日ほとんどの時間を移動に使ったため大きなイベントはなく、昨晩はいつも通り貧相な食事とお酒を飲んだぐらいでしたが…

さて。さっそく出発をしましょう。
ざっくりした岐阜の道路のイメージって、大きな川の横を走る感じの印象がある。

ここでも実際に右側をめっちゃきれいで大きい川が並行していて透明度が高くて冷たい水が流れる。ここでスイカとか冷やして食べたいものだ。
こんな道がずっと続いてるの、適当に走っているだけでもかなり気持ちいいんです。
場所によってはちょっと湿った冷たい空気があったり、カンカン照りの太陽に熱されてモワっと熱くなった空気の塊にぶつかったり、木々でできた木陰に入って風を感じたり、あぁ~~~~~、、、ツーリングってこういうこと。
(行きたいなあ。涙)
このあたりで個人的に大切な場所がひとつありまして、それがここ平湯温泉です。

夫と付き合い始めたばかりのころ、当時遠距離恋愛の中初めて一緒に旅行に行ったのが平湯温泉だったんです。
その時は冬だったので、こんな感じでした。

夏の写真では一番奥に映っている建物、バスセンター兼売店なんですけど、それが冬の写真では雪に埋まっているのがわかりますかね??
他にも、これが

こう、

これが

ちょうど反対側にあたる場所がこうだったりと、

よみがえる記憶と、季節による違いが楽しかった。
夫との初めての旅行というと5年ぐらい前のことなのですが、
こんな純粋そうな女性が

こんなことになってしまったので、本当に申し訳なく思うと同時に、5年間の重みを感じています。

当時のことを思い出しながらしんみりとエントランスの足湯につかり、牛乳プリンを食べていたところ、登山客という一家に話しかけられました。

60代ぐらいのご夫婦と、30代ぐらいの息子さんの一家で、親子共通の趣味が登山ということで、なんどもこのあたりに山登りに来ているのだそうです。
「次はまた旦那さんと一緒に来なさいな。夏もいいところだよ。」
と言っていただき、よし!!と元気が出たところで移動したいと思います。
平湯バスターミナル
〒506-1433 岐阜県 岐阜 県 高山市奥飛騨温泉郷平湯628
再びバイクに乗って走っていると、「ひまわり園」ののぼりを見つけました。
あんまり花は好きではないのですが、私が8月生まれということもあり、子供のころからお誕生日ケーキにひまわりが描いてあるなどひまわりにはなじみがあります。
入場料300円(安い!!)を払い入ってみたところ、
見渡す限りひまわり、

ひまわり、

ひまわりだぁーーー!!!!

あたり一面にひまわりのちょっとオイリーな香りが漂います。蜜蜂も忙しそうに働いている。思わず陽気な気分になっちゃいました。
この広い土地、冬はスキー場として営業しているそうです。
あんまりにも広いので、園内では頂上までカートに乗せてもらって移動しました。
他の家族連れの子どもたちはカートに大はしゃぎ。こういうの、一生の思い出になるんだろうなあ。
鼻歌気分で散策していたところ、あたりに突然エンジン音が鳴り響きました。
「???」
なにかと思えば、なんと、ちょっと離れた隣のエリアでバイクのレースが始まりました。
大人から子供、排気量も様々なバイクが一斉にスタートして勾配の大きいコース内を走り回っています。

特に小学生ライダーが通過していくときは観客も大盛り上がり。
体重が軽い分有利だったり、呑み込みが早くて上手だったりするのか、結構いい勝負をしているようでした。
土を撒き散らして勢い良く走るバイクたちに圧倒され、夢中になって見てしまいました。
ほおのき平ひまわり園(ほおのき平スキー場)
〒506-2252 岐阜県高山市丹生川町久手447
ふと時計を見ると、時刻は13時過ぎ。
「ヤバっ!!!」
慌ててバイクに飛び乗る。

今のままペースでは日没までにふたつの道の駅を回れるかどうか微妙なところだった。
ばか!!私のばか!!のんびりし過ぎだ!!!
お腹がグゥと鳴ったけど、レストランに入っている時間はない。
それにしても天気が良すぎる。興奮状態で走っていると汗がほとばしる。背中がびちょびちょになる。
「このままでは死んでしまう…」
冗談抜きで思った。30度は余裕で越えていたと思う。
さすがに水を飲もうと、近くにあった道の駅なぎさに立ち寄った。
ぬるくなったペットボトルのお茶をグビリと飲んで一息つくと、変なものが目に入った。

いや、どんなだんごだよ。
気になるけど、残念ながらこれを食べる時間さえありません。
後ろ髪引かれながらもすぐ出発した。
道の駅 飛騨街道なぎさ
〒509-3213 岐阜県高山市久々野町渚2685
ここからはとにかく走って、

走って、

時刻は16時半、
ようやく道の駅みのかも(元道の駅日本昭和村)に到着です!!


エントランスの不思議な形のオブジェは子供の遊具になっていて、お盆の連休で訪れた子供たちが大はしゃぎで遊んでいる。
道の駅みのかもは「ぎふ清流里山公園」という公園と隣接していて、昭和初期をイメージした商業施設を兼ねています。なんと入園は無料。入るしかない。
施設内はかなり広く映画のセットみたいな街並みの中に、お団子屋さんなどの素朴な飲食店、アスレチックの体験(有料)、陶芸教室などなど、ほとんど遊園地みたいな内容だった。
昭和の生活を再現した展示物などもたくさんあって興味があったのですが、なんといっても時間がない。
今からでも短い時間で楽しめるものはないか、走り回った結果…



おせんべいを焼きました。
細長い棒で生のせんべいを挟んでかまどで焼くのですが、焼いたあとにすぐ取り出して、ぷっくりふくらんだおせんべいが冷えて硬くなる前に押しつぶさないといけない。
かなり時間との戦いらしく、写真を撮ろうとしたら「早くつぶして!!!」と怒られ、おかげさまできれいなおせんべいをつくることができました。笑
できたてのおせんべいは軽い食感でパリッとしていておいしかった。
できることならこれを食べながらハイボールをのみたい。
道の駅みのかも
〒505-0003 岐阜県美濃加茂市山之上町
さて、おせんべいを食べ終わったら今度は道の駅平成にむけて再出発です。
とにかく時間がない。なんでだろう。
のんびりひまわりを見てたからだな。心当たりがありすぎる。
この時の移動中の写真はまったくない。
それぐらいに、本当に時間がなかった。
とにかく寄り道もせずまっすぐに走り続けること20分、

道の駅平成に到着です!やったー!!!
このあたりはもともと「平成(へなり)」地区といって、全国で唯一平成と同じ地名を持つ地区であった。
民家9軒の小さな村でしたが、平成に改元した際は観光客が押し寄せ、その際急遽作られたプレハブの特産品販売所が場所を移して今のような道の駅の形になったという。
特産品は平成椎茸。ご当地ゆるキャラのhey!せいべい君はカッパのようだけど、よく見ると甲羅が椎茸になっていて、手には鮎を持っている。鴨がネギを背負ってきたような感じでおいしそうです。
なんとかオープンしている間に入店することができたので、記念にステッカーを購入。

道の駅平成
〒501-3521 岐阜県関市下之保2503‐2

さて。礼拝が終わったところで今日のお宿はこちらの林間サイト。
設営が終わった時にはすっかり日が暮れていました。令和は時間に余裕を持って行動したいですね。

一番奥の人がいないエリアをとれてラッキー!!と思ったら、30分ほどして大学生のサークルグループらしい団体が花火をもって遊びに来ました。
大体2時間ほどは彼らの花火を眺めながら過ごしています。
わあ、きれいだなあ…(白目)
夕ご飯はこちら。
大好きなセブンイレブンの冷凍焼きうどんと、明宝ハム、飛騨リンゴチューハイに氷結です。

凝ったキャンプ飯もいいのですが、何度もこのブログ内で話している通り、どうしても私はめんどくさがりなのでこういった雑なご飯を食べてしまいます。
特に冷凍うどんはお気に入りで、もっと掘り下げていきたいジャンルです。
いつか食べ比べ記事とか書いてもいいかもしれませんね。
夕ご飯を食べながらゆっくりの今日の出来事を振り返った。
昭和、平成を怒涛の勢いで走った。
あの時。平成が終わると聞いたとき。
あまり認めたくなかったのだけど、自分が青春を過ごした平成の終わりを受け入れるのは、自分自身が前時代の人間になってしまったような感覚になって、もう若くないことを言い聞かされているようで辛かった。
人生のピークともとれる青春時代、過去の思い出に浸るのは気持ちがいい。
それに比べてだんだん硬くなってきた頭を抱えて新しいことに挑戦するのは、なんと苦しいことか、、。
昭和が終わったときも、やっぱり同じように思った人はいたんだろうか。
しかし!!!
飛騨リンゴチューハイをごくりと飲んだ。
人間は過去へ戻ることができないのだ。
これからの自分の未来をいい方向へ動かすことができるのは、今、令和の自分だけである。やるしかないのだ。やるしかない!!!!
酔っぱらっている。
「ありがとう平成!!」などとありきたりなことを心の中で叫び、令和の時代を歩む決意をしました。
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2020年5月 今の私が振り返ると、
この2日間純粋に走る楽しみもあったけど、どちらかというと思い出の地を振り返ったり、新しい時代に向けて気持ちを整えたり、旅の内容そのものよりも自分と向き合う行程が多かったように感じています。
正直に言えば、もっと岐阜の地を楽しみたかった…!!
道の駅なぎさのおだんごやさんやぎふ清流里山公園の中のアトラクションやごはん屋さん、道中の川での水遊びなど、「遊び足りない!!」という悔いが残っています。
移動時間を含めてたったの3日間のツーリング。本当に忙しかった。
平成にきっちりお別れができた今なら、もっと寄り道ができるかしら。
できれば今回のゴールデンウィークみたいに1週間ぐらいのお休みを使って行きたいものです。

また会いに行くね!!