※はじめに※
本記事は過去のキャンプを回想して書いたものです。
新型コロナウイルスの影響により世界中がひっくり返りそうな時期です。
お出かけは落ち着いたあと。ステイホームで読んでね★
冬が終わってしまった。
私にとっての冬はキャンプのハイシーズンで、今年は毎週のようにどこかへ行っては焚き火をして、ふかふかのシュラフに潜って風の音を聞きながら眠りについていた。
今季は記録的に雪が少なく、目標のひとつであった雪中キャンプは未達に終わったけど、回数的にも内容的にも満足のいくシーズンを過ごすことができた。
が、、
春に差し掛かるとキャンプの機会がまったくなくなった。
行きたくなかったわけじゃない。むしろかなり行きたかった。
しかし雨が降り、姪っ子といちご狩りに行き、雨が降り、翌週も雨予報、その次は休日出勤、、、、
雨、降り過ぎなんじゃぁ〜〜〜!!!
ボケぇ〜〜!!!!!
我慢ができなくなりました。
そこで思いついたんです。
「仕事帰りでも、そのままキャンプ行けばよくね?」
「そんでそのまま出勤したらよくね??」
そうと決めれば早い。
2日後、キャンプ道具の積載をして出勤しました。
いつもどおり仕事をしている間も、10時間後に焚き火に当たっていることを想像するとニヤニヤと頬が緩む。
ああ、何呑もうかなあ、おつまみも買わなきゃ。
定時、ダッシュで退社。
薄暗い中ギリギリで滑り込んだら、受付のお姉さんが申し訳なさそうに
「今日、サイトが満員なんですよ…」
とおっしゃる。
なん…だと……。
終わった!!!予約しておけばよかった!!
ばか!!わたしのばか!!!!
「サイト外の、人がいない所でよかったらあいてるんですけど…」
??む、むしろ嬉しいです…。
一瞬何が悪いのかまったくわからなかったけど、
おそらく女性一人客が夜、誰もいないところで泊まるのは怖いんじゃないかと心配してくれたんじゃないかと思う。
やさしい。
そうして案内していただいたのがこちら。
VIP待遇の極みじゃないですか?
整備中のグラウンドの隅なんだそう。
何回も「本当にここに設営させていただいていいんですか?」と確認してしまった。
だって人工芝敷いてあるんだもん。ペグダウンしてもいいって言うから本当に驚いちゃった。
さっそく焚き火。
はあ~~~、最高。
既に雰囲気に酔いしれていますが、ここでカシュっと
ちなみにこのビール、いろいろあって昼間会社でもらいました。
ただで飲める酒ほど旨いものはねえ!!!!!!
本当にこのサイトはびっくりするぐらい一人っきりで、
音楽をかけながら歌ったりニヤニヤしたり
「っカァ~~~!うめぇ~~~~!!!」
って言ったりして過ごしました。
ちなみに今回のキャンプめしはこんな感じです。
まだ開始していなかったズボラdeソトメシア ♯1のオニオングラタンスープの試作で、失敗作です。
パンもチーズも残らず全部スープに沈みました。なんか面白くてケラケラ笑った。
20時ごろ、薪が尽きた。
最後の1本はもったいぶらないことが限られた薪で焚き火をする上でのポイントだと思う。
1本だけ新しい薪を追加しても、単体で燃え切ることは難しいためだ。
ラストは3本ぐらいまとめて燃やしたほうが全部燃え尽きるので気持ちがいい。
薪がなくなれば明日のことを思って憂鬱になるかと思っていたけど杞憂だった。
あったかい匂いで胸がいっぱいになって、ホクホクのまま眠りにつくことができた。
翌朝、朝日が昇るのと同時に目が覚めた。なんて清々しい。
仕事でもなんでもこい!という気持ちである。
急いで朝ごはんを済ませ、テントを畳み、バイクに積んだ。
タイムリミットがあるので、この辺はキャンプ慣れしている人間じゃないと苦しいかもしれない。
もたもたしていると遅刻をするし、通勤の際運転が荒くなる。安全が何よりも大切だ。
無事余裕をもってスッピンで通勤をし、更衣室で化粧をし、おかげさまで朝から上機嫌な私であった。
経験のある人はわかると思うけど、職場に不機嫌な人がいるのはよくない。
不機嫌は連鎖する。
つまりキャンプをしてそのまま通勤することは、一見すると自分だけのためのようなんだけど、広い意味では職場のためにもなるのだ。
これを読んでいるキャンパーの皆様も是非、新型コロナウイルスが落ち着いたらキャンプ場から直接出社をしてみてほしい。
ちなみに、キャンプ場から出発した直後ぐらいから先輩の車が後ろを走っていたらしいことは誤算だったけど、大きな問題じゃない。
「ははは、キャンプしてきましたわ~。笑」
と言ったらそれで終わった。
職場でもそういうキャラで通っているのは生きるのが楽で良い。