本日はバイクに乗る女性と、メイクが好きな男性に向けたお話です。
ツーリング中、特に梅雨以降の暑い時期
汗と涙と湿気と雨でメイクがグチャグチャになることありませんか?
私はあります。
家を出て10分でマスカラが剥がれて下瞼にヒジキみたいに貼り付いたり、
フルフェイスの内装にファンデの肌色がうつって顔色がまだらになったり、
帰宅する頃には眉毛が半分なくなってオカメになってたり、
ありますよね。
(崩れかけのメイクって本当に汚いんだよね。スッピンよりも汚いかもしれない)
じゃあメイクなんてしなきゃいいじゃん、って思うでしょう?
ところがどっこい。
私はスッピンで外に出ると人の目を見て話せなくなるタイプの人間なので、メイクをやめるわけにはいきません。
顔を肌色と黒とピンクでドロドロにしながらバイクに乗ること7年。
いろいろ試しているうちにだんだん対策方法がわかってきました。
ということで今回は7年間のバイクライフを通して編み出した、ツーリング中も崩れにくいメイク術についてを語ってみたいと思います!!
ポイントは3つ
塗らず、ヨレず、こすらず
よっしゃ!いってみよか!!
アイテムのご紹介
まずは使用するメイク道具のご紹介。
こんな感じのメンバーでお送りするぜ!!!

①セザンヌ UVクリアフェイスパウダー
②ビオレ UV アスリズム スキンプロテクトエッセンス
③ジョンソン® ベビーパウダー
④プリマヴィスタ 皮脂くずれ防止化粧下地
⑤メイベリン フィットミーリキッドファンデーション
⑥メイベリン フィットミーコンシーラー
⑦キャンメイク ラスティングマルチアイベース
⑧キャンメイク シマリングオーロラアイズ(廃盤)
⑨エスプリーク セレクトアイカラー
⑩ロレアルパリ カラークイーンオイルシャドウ
⑪キャンメイク クイックラッシュカーラー
⑫資生堂 アイラッシュカーラー
⑬KATE ダブルラインエキスパート
⑭UZU アイオープニングライナー
⑮セザンヌ ブラシ付アイブロウ繰り出し
⑯キャンメイク カラーチェンジアイブロウ
⑰キャンメイク ラスティングマルチブロウコート
⑱メイベリン ステイ マットインク
⑲セザンヌ ハイライトスティック
⑳KOSE メイクキープミスト
庶民なのでプチプラドラッグストアコスメでそろえてみました。
それではいよいよ顔を作っていきましょ!!
塗らず
ファンデーションは極力塗らない
「ヘルメットの内装と擦れて汚く崩れるぐらいなら、ファンデーションなんて塗らなきゃいいんですよ!!!」
えぇー…。
いえ、本気です。
バイクに乗るとき、ベースメイクは極力薄いほうが良いので、全顔にファンデーションを塗る必要はありません。
ということでアラサーのスッピン無加工自撮りからスタートします。

まずは全顔に日焼け止めを塗ります。
BioreUV スキンプロテクトエッセンスを顔全体、ついでに首にしっかり塗ります。
ツーリング中の一番の敵は日光。
フルフェイスヘルメットのシールドを閉めればUVカット効果はありますが、100%をカットしてくれるというわけではありません。
ヘルメットメーカーのSHOEIさんのサイトにも紫外線カットに関しては下記のように記載があります。
SHOEIのシールドの光線透過率は、クリアで85%以上、ソフトスモークが71%、スモーク(ライトスモーク)37%程度ですので、その透過率に向かって、グラフの線は上がっていきます。400ナノメーター以下をすべて紫外線域とすると、グラフの斜線部分に示されるように、わずかながらですが、紫外線が透過しているといえます。
(SHOEI サポート情報より)
https://www.shoei.com/support/faq/parts/shield.html
僅かですが紫外線を通してしまうので、1日中バイクに乗っているとすると、やはり日焼け止めは塗る必要があるということです。
次に下地とファンデーションを塗るのですが、ヘルメットの内装に触れる部分に塗ってしまうと、メイク崩れや内装の汚れの原因になります。
そのため全顔ではなく、この部分のみに塗ります。

下地は皮脂に強いプリマヴィスタの皮脂くずれ防止化粧下地。
ファンデーションは塗りたい方だけ塗ってください。本当にしっかり皮脂を抑えてくれる優秀な下地です。
ムラなく塗ります。
色を乗せれば乗せるほど崩れる原因になるので、なくてもいいと思います。
私が使っているのはメイベリンのフィットミーリキッドファンデの120番。
色展開が豊富なのと、肌にしっかりフィットしてくれる感じがして使っています。
次にどうしても気になる部分でヘルメットの内装と干渉しない部分のみ、ほ〜〜んの僅かにコンシーラを乗せ、ボカします。おでこに 米つぶの半分ぐらいをうす~~~く、本当にうす〜〜〜く伸ばし、スポンジで軽くたたいてなじませます。
たくさん塗りすぎるとおでこだけ色が浮いてしまうのでご注意ください。
ファンデーションと同じシリーズの、メイベリン フィットミーコンシーラー20番を使っています。
欲張ってたくさん乗せると逆に目立って汚いので、ゴマ以下のサイズでほんのちょっとが良いです。
パウダーは2個を使い分ける
ティッシュでベタつきをオフして、お粉をフワッと乗せます
ファンデーションを塗っている付近の目周りはセザンヌのUVクリアフェイスパウダー。
ヘルメットのシールドを通して入ってくる紫外線を少しでもカットします。
顔の下半分はジョンソン ベビーパウダー。
ヘルメットの内装に肌色が付くのを防ぐためです。
特にベビーパウダーは塗りすぎるとまっしろになるよ!!パフで塗ると厚ぼったくなるので、ブラシでサラっと乗せたほうが良いです。
そういえば、おととしのハロウィンのピエロメイクの仕上げはベビーパウダーで仕上げたなあ。人間の肌の色じゃない。

白いファンデの上にベビーパウダーをたっぷり乗せてるよ。
はい!話は逸れましたがベースメイクが完成!
毛穴も隠せないし色ムラも補正できないし、
普段しているメイクと比べると正直物足りない気はしますが、汚く崩れることがないことだけは保証します。
ヨレず
それではヨレないアイメイクをしていきましょう。
アイシャドウは薄い色
まずはアイホール全体にキャンメイク ラスティングマルチアイベースをのせます。
アイシャドウはお気に入りを3色使っています。ゴマ粒ぐらいのサイズを手の甲などに出して、少しずつ両方の上・下瞼に薄くのばします。
(シングルアイシャドウが大好きなので、どうしても複数色を重ねて使ってしまう癖があります)
明るめのイエローベースの茶色
偏光ラメ(オーロラっぽい光り方のやつ)の明るいピンク(廃盤品)
パール感のあるかなり明るいゴールド。ハイライト色。
この3つをこんな感じでいれています。

時間と心に余裕があるときはケイトの ダブルラインエキスパート(うっすい茶色のアイライン)で涙袋の影を描く日もあるよ。
アイシャドウは1色でも構わないのですが、その時は必ずゴールド系~明るめの茶色あたりをえらんで、茶色の場合は瞼全体に入れないようにしてください。

暗めの色はヨレた時に目立ちやすいし、今回のメイクではチークを使わないため、少しでも顔色をよくするためにも明るめの色を入れておきたいのです。
くっきりまつげを作る
個人的にはまつげ、まゆげの二大毛が「化粧してる感」を醸せる最重要ポイントだと考えています。
ビューラーは目の形に合うかどうか人によって違うため、強く勧めにくいのですが、
平たい顔族の私的には資生堂のビューラーが使いやすくずっと愛用しています。
マスカラはこれ。キャンメイクのクイックラッシュカーラーのブラック。(透明のもあるので、間違えないようにね!!)根元から徐々に毛先に向けて、シフトしながら何か所か挟み、まつげをカールさせます。
(一重、奥二重の方は中央から毛先までをカールさせたほうが自然になるようです)
ツーリング中はこれ以外考えられない。
その代わりオイルクレンジングでもなかなかオフできないので、こんな感じのポイントリムーバーを使うほうがまつげに負担がかかりにくくて良いです本来の用途はマスカラ下地なので、ボリュームアップやロング効果はありませんが、カールキープ力が半端なく、汗や皮脂で落ちることもありません。
今更ながら最近使い始めてめちゃくちゃよかったのが、これ。まつげが固定出来たら、アイラインを描きます。
uzuのオープニングライナーのブラウン。
黒目~目じりにかけてまつげの間の粘膜を埋め、目じりは少しだけはみだして描きます。擦れても汗でぬれても滲みません。
しかも程よい重さと繊細な筆で好きなようにラインが引ける!!

あんまり太いラインを描いちゃうと顔の他のパーツとバランスがとれなくなっちゃうので、 控え目にするのがオススメです。
ここまでこんな感じ。
目がはっきりしたね。

眉毛をシュッとさせる
さて、アイメイクの仕上げに眉毛を描きます。
正直私はこの工程が一番苦手なのですが、メイクした感が出るかどうかを左右するかなり重要なパーツです。
使うアイテムはこちら。
最近知ったのですが、眉毛を描くうえでブラシはめちゃめちゃ重要なアイテムでした。ブラシまでついているのにめっちゃリーズナブル。
眉毛に関しては私が説明するより、この方の動画を見ていただいたほうが絶対タメになります。
この動画は本当にわかりやすくて丁寧なので、眉毛難民の皆様は是非ご覧ください。
【印象チェンジ】眉毛の書き方変えるだけで一気に美人顔【プロの基本】
苦手なんですよね、、眉毛描くの、、、。
眉毛が描けたら(必要な方は)眉マスカラで地毛の色を整えて、
眉毛がヨレないための秘密兵器!!
キャンメイク ラスティングマルチブロウコートを眉毛全体の上にサッと塗ります。
サッとね!!あんまりべとべと塗ると皮膚もろとも固まるし、アイブロウが溶けてまだらになっちゃうので!!
「ハイライトを入れたい!!」という方は、この位置にクリームタイプのハイライトを薄く乗せると崩れにくいです。これを塗るだけで、眉毛の持ちが革命的によくなります。
意図的にタオルでゴシゴシ擦らない限り、ほとんどおちないんじゃないかしら。

私はセザンヌのハイライトスティックを愛用しています。
リップで血色感をプラス
さて、ほとんど完成したので血色感を足したいと思います。
チークはフルフェイスとの相性が悪いので割愛し、リップメイクで色を足していきます。
使うのはメイベリン ステイマットインク135番。
いったん乾けばクレンジングを使わない限りは、洗ってもマスクをつけてもほとんど色落ちしません。このリップはとにかく!落ちにくい!!
脂っこいラーメンを食べたらさすがにちょっと薄くなるかな。笑
テクスチャーが硬めで発色が良すぎるので、ほんのちょっとだけを唇につけたのを指でポンポンと薄く広げないと、化け物みたいな赤い唇になって大惨事です。
乾燥しやすいのが玉に瑕。
これでメイクの過程は完了。
最後の仕上げはミスト
仕上げに、、、これで本当に最後です。
KOSEのメイクキープミストを3プッシュほどサッと振って、
完成~~~~!!!!

お疲れさまでした!!!!
かなり薄塗りですが、「お化粧してる感」は醸せているんじゃないでしょうか。
こすらず
最後のポイント「こすらず」はお化粧後、つまりヘルメットやマスクをつけてお出かけしている最中のポイントです。
汗を拭くとき
汗や皮脂を拭くとき、本来であればタオルでゴシゴシと拭きたいのですが、これをしてしまうと摩擦でお化粧が崩れる原因となってしまいます。
そこで汗を拭くときは「押さえる」

汗や皮脂が多い状態は、地面に例えると雨上がりのぬかるみのような状態。
その上にゴシゴシと摩擦を与えるとドロドロに汚く崩れてしまうのです。
日焼け止めを塗りなおすとき
夕方になると紫外線量が増えてきます。
今回塗っている日焼け止め「BioreUV スキンプロテクトエッセンス」は汗や擦れにかなり強いタイプなのですが、半日ほどヘルメットをかぶっているとどうしてもムラができてしまうため、塗り直しが必要になってきます。
そんな時は上記の方法で汗を拭いた後、手のひらに適量とり、

両掌全体に伸ばし、化粧水をつけるように顔全体へペチペチと薄く乗せていきます。
この時もゴシゴシと擦るのはNGです。
スプレータイプの日焼け止めもありますが、スプレータイプのものは均一につけにくかったり摩擦に弱かったりするため、個人的にはあまりオススメしません。
ポイントは以上!!
お疲れ様でした☆
いざ、検証!!
さて。今回のメイクが果たしてツーリング、フルフェイス向きのメイクなのかどうか検証しに出かけたかったのですが、
ここのところとにかく雨、雨、雨で、一切バイクに乗ることができていません。
(早く梅雨終わってほしいね!!)
なのでちょっと妥協ですが、じゃん!!

一日これの格好で過ごして検証してみたいと思います~!!!!
パフパフ!!
ではさっそくやってみましょう。
家の中での検証なので、できることと言うと主には家事です。










あとは軽く踊ってみたりお買い物に行ってみたりしていました。
そして1日の終わり。(午後4時ぐらい)
マスクをとります!!!
ドキドキドキドキ

おっ!!?

!!!!!!!!
色移りしていない!!!!
顔面の様子は、、、

うん。ほとんど変わらないと言ってもいいんじゃないでしょうか。
まとめ
これからのツーリング中のメイクは
塗らず、ヨレず、こすらず
この3点重視で崩れ知らずになると思います。
今回ご紹介したのはすべてプチプラ、そして普段からガシガシ使っていただける使いやすいアイテムばかりです。
メイク崩れで悩んでいる女性ライダー、そしてお化粧が好きな男性ライダーのみなさん、是非このメイクでツーリングへ出かけてみてください♪
この説のさらなる検証のためにも
あぁ~~~!!!1週間ぐらいめちゃめちゃハードにロンツーがしたいなあ~~~!!!!
【追記レポート】
この記事を書いたのが2020年7月11日。
その後、夏真っ盛りの8月8日より1週間ほど南の島へツーリングへ行ってまいりました。
もちろんメイクはこの記事のメイク。
結論から申し上げましょう。
「ベースメイクが全然アカン」
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
春~初夏ぐらいまではこのメイクで大丈夫でしょう。
真夏だけはダメだわ。
そもそも暑すぎて人間が生きられる環境じゃなかったわい。
滝のように流れる汗、強烈な太陽光、そして海から吹きつけてくる目に見えないレベルの潮風
すべてがメイク崩れに繋がるものでした。
ベースメイクが完敗しました。
皮脂くずれ防止化粧下地とかマジで意味ない。そういう次元の話じゃない。
でも、あたい負けない。
気温35度オーバーの真夏日をツーリングしつつ対策を考えてみました。
それは
「目、眉毛、リップだけを守る」
それ以外は何やっても崩れるので、化粧するだけ無駄です。
大事なことなのでもう一度言います。
ベースは化粧するだけ無駄でした。
逆に「目、眉、唇」の3点さえ化粧しておけば、最低限それっぽい顔を夕方まで保つことができました。
使うアイテムとしては、
ベース → 日焼け止めのみ
顔全体に日焼け止めを塗りティッシュでベタつきをオフしたら、ベースはそれだけでいいことにします。
シミや肌荒れ隠したいし、正直キツイけどしゃーない。
マジで日焼けが辛かったので、日焼け止めは日中何回か塗りなおすことを強くお勧めします。
目、眉、唇に使うアイテムはこんな感じ。

アイシャドウのみ本編と違うのですが、明るめのベージュ~ブラウンのパレットをお持ちの方は、お手持ちのアイシャドウをお使いください☆
このキャンメイクの「シルキーフレアアイズ01」がめちゃくちゃナチュラルで粉質が細かく、崩れてもまったく目立たなかったので、ツーリングにいいなあと思って使ってみました。良かったです。
初めてのメイクする方から
「どのアイシャドウを最初に買ったらいい?」
と聞かれたら、私はたぶんこれをお勧めします。
無難に滑らかにグラデーションが作れます。
逆にメイク慣れしている方からすると「あんまり面白くない色」だと思います。笑
使い方としては本編にてご紹介した方法の通りですが、
追加でポイントもまとめてみました。
☆アイメイク、アイブロウ☆

☆リップ☆

1日走り切ったあとは眉毛が薄くなるものの、なんとか原型を保つことができました。
(残念ながらその時の写真はない、、。撮っておけばよかったなあ。涙)
化粧崩れと日々戦うライダーの皆様、猛暑はまだまだ続きます。
他にもいい方法があったら教えていただけると嬉しいです!
一緒に頑張りましょう!!