ワイルドで身軽に泊まれるハンモック、私も導入してみました。
見た目のかっこよさやこなれ感ももちろん最高なのですが、私が一番魅力的だと感じたのは荷物の少なさと、慣れれば3分という設営撤収の簡単さ。
こちらの記事ではDDハンモックジャパンさんでのお買い物から、実際に初めてハンモック泊してみるまでをご紹介します。
ハンモック導入で悩んでいる方は是非参考にしてみてください☆
お買い物編 ―DDハンモックジャパン
ドン!!
やってきました京都府城陽市。
ここには1階にNOASOBIYAさん、2階にDDハンモックジャパンさんが入っています。
まずは説明しよう!NOASOBIYAとは…
京都府城南市にある野営色の強いアウトドア用品店。
ここでしか購入できないアイテムを多数取り揃えていて、根強いファンがたくさんいます。
そして説明しよう!DDハンモックジャパンとは…
ヒロシさんも愛用されている宿泊用のハンモックである「フロントライン」を始めとする様々なハンモックと、その周辺ギアを制作されているDDハンモックの正規代理店。
(そう。DDハンモックは製品名ではなく、会社名なのです)
正規代理店で購入するメリットとしては、Amazonなどに掲載がある直輸入品にはない、保証制度や再購入者向けの割引制度があります。
パッと見はAmazonのほうが安く買えるんだけど、長期的に見るとDDハンモックジャパンで買う方が安心。
ちなみにどちらのお店も日本で一番DDハンモックに詳しいスペシャリストである、タカ社長が経営されています。
(2020年6月現在、入店にはマスク着用が必須です!営業時間も短縮しているそうなので、お買い物に行く前に公式のインスタなどをご確認ください!)
ハンモックを購入しよう!
さっそく2階のDDハンモックの売り場へ行くと、
わぁ〜!!ハンモック「フロントライン」がお出迎え。
今回はこちらのフロントラインと、それからタープを購入することは決めて伺ったため、
悩むのは 「色」 「タープのサイズ」 「オプション品の有無」 です。
色で悩む
フロントラインもタープも写真の5色+ブラック(売り切れ)で展開していて、
最近の一番人気はコヨーテブラウン。焦げ茶色っぽい色です。
アウトドア用品で人気なのはグリーンのイメージがあったので、ちょっと意外。
なんでも近年、森林ではなくイラク戦争やアフガニスタン紛争など砂地が中心の戦闘が増えたため、
これまでのグリーンベースの迷彩やモスグリーンに代わり、コヨーテブラウンが軍用品に採用される機会が増えているのだとか。
それに合わせてミリタリーカラーのトレンドも茶色に移っているというかなりナイーヴな事情ではありますが、キャンプシーンにもよく似合いそうな本当にいい色。
ミリタリー好きのみならず、かっこいいものが好きな一般女性の心にも刺さりそう!!
そして迷彩柄も根強い人気があるそうです。
DDハンモックの迷彩は周りの明るさや陽の当たり方でニュアンスが代わり、景色にきれいに溶け込む拘りの柄なんだとか。
そのため迷彩だけ2、3000円ぐらい高い。妥協なきカモフラージュ柄でした。
ど、どうしよう……。
悩みに悩んで、ハンモックはクロスカブに合わせてフォレストグリーン、タープは少し遊んでコヨーテブラウンにしました。
オレンジも派手でいいなあって思ったんだけど、ヘルメットやキャンプギアを黄色と緑で揃えているので、微妙に赤味が入っちゃうのは避けたかったためやめました。
タープのサイズで悩む
タープのサイズ展開はいろいろあるのですが、
ハンモックの日除け用のみとして使用する場合、3m×3mサイズで十分だそうです。
ただし雨が降ったら覆いきれない部分から水が入ってくるのと、タープ泊をする場合には小さいため、地面との間などに隙間ができてしまうとのこと。
雨を防いだり雪の中で宿泊するとき、またはタープ泊の際に床面を作りたい場合はそれ以上のサイズが必要とのことでした。
これも悩んだのですが、タープ初心者なのでまずは慣れるため、初めてでも扱いやすい3m×3mにすることにしました。
そのうちもっと大きいのを購入してタープ泊もしていきたいね!!
オプション品で悩む
これは「一番手がかからない状態になるようフルで購入したい」ということで、迷わず全部買いすることにしました。
具体的には
ハンモックスリーブ、
カラビナ、ツリーハガー、ウーピースリング
フロントラインとタープとオプション品、全部合わせて合計44,913円です。ひょえ~~~…。
高いと思われるかもしれませんが、個々のスペックを見ていくと
ハンモックスリーブがあればハンモックを覆い、蛇のように細長くまとめることができます。
これがあれば撤収の時に畳む必要がないため、簡単に巻いてまとめることができます。あるとないとじゃ大違い。
カラビナは本体が8gなのに対して耐重量400kg近く。
自分の全体重を預けるため、てきとうなカラビナを使ってしまうと落っこちて大けがをしてしまうかもしれません。
ツリーハガーは両端が輪っかになったロープ。木に巻き付けることで簡単に設営できるようにするパーツです。
太さが2.5cmあり、樹木を傷つけないやさしい設計。
ウーピースリングはダイニーマという超軽量&耐衝撃性・対引裂強度の高い材質でてきていて、125kgまで耐えることができます。(その上編み込みによって自在ロープのように長さ調節が楽ちんになる!)
全部を装備することで安全かつ簡単にハンモックができるようになる、めっちゃ大事なオプションです。
そう思うと安い気がしてきた!!!!!
購入した付属品たちはすべて店頭でセットしていただきました。
これですぐにでもハンモックができるようになりました。
ありがとうございます!!
実践編 ―実際のキャンプで使ってみた
設営の方法
さっそく使ってみましょう。
本体はこんな感じ!!
諸々含めて1キロちょっと。
2本の木の間に設営をするのですが、木と木の間隔は5mほど。
フロントラインの全長は2.7mなので、わかりにくい時は地面に置き、両端に1mちょっとぐらい余裕があればバッチリです!
まずはツリーハガーをセット。
2mぐらいの高さにひっかけるので、身長156cmの私は思いっきり手を伸ばして届く高さです。
ツリーハガーは木の表面との摩擦で固定できます。
摩擦はテンションがかからないと発生しないため、テンションをかけるためにツリーハガーは木に結びつけちゃいます。
細い木にはこんな感じで結びつけて、
太い木にはこんな感じで、片側の輪っかにもう片方の先端を通します。
固定したツリーハガーに、カラビナでハンモックを取り付けます。
全体図はこんな感じ。
スリーブをつけているので蛇みたい!
ここでハンモックに体重をかけて、しっかり固定できているか確認しておくようにしましょう。
いよいよスリーブをめくります。
中からハンモックが姿を現しました。
蚊帳を組み立てます。
ハンモックの上に2か所あるスリーブに、それぞれポールを差し込みます。
蚊帳のゴム紐をカラビナに引っ掛けます。
ウーピースリングの長さを調整し、地面と平行に&好きな高さに整えれば、
あっと言う間に完成〜!!!
めちゃくちゃ簡単でした。
慣れれば3分ほどで設営できると思います。
タープもセットしてみました。
へぇ……かっこいいじゃん………。
撤収の方法
ちなみに畳むときは逆の手順でスリーブに収納したあと、クルクルと巻いて畳みます。
半分まで巻いたところで1回固定して、
更に巻いたら袋に収納するだけ!!
撤収もあっという間でした!!
話に聞いてはいたけど、本当に簡単だなあ。
使ってみた感想
寝やすさ
さて肝心の寝心地ですが、、、
めっちゃ不思議な感じでした。
接地していない寝床っていうのは初めての体験でした。
ベッドの安定感とも違う、
テントとマットのゴツゴツ間とも違う、
フワフワとしつつも、しっかりした張りのある布に包みこまれるような感覚。
未体験の寝心地に緊張して力が入っていたらしく、夜中に両足が攣って激痛で目が覚めました。笑
慣れればなんてことなく、それ以外は朝までぐっすり。
風通しの良さから、蒸し暑さとは無縁の快適な夜を過ごすことができました。
座りやすさ
内部は広く、あぐらをかいて座ることもできる。
横幅が1.4mあるので包み込まれるような感じでかなり安定しています。
これがもっと狭ければ、ひとたびバランスを崩せばひっくり返ってしまう。
ウーピースリングを緩めてハンモックを低い位置で固定すれば、椅子代わりに使うこともできます。
ただしフロントラインはポリエステルでできているため、熱に弱い。
したがって焚き火をする場合は溶けないよう、火の粉が飛んでこない距離でしましょう。
その他の仕様
内部の前後にはそれぞれポケットがついています。
スマホや懐中電灯なんかはここに入れておけるので便利。
てきとうなところにスマホを放り出し、気づいたら体の下に入り込んで行方不明になることが何度かあったので、次回は積極的に使っていきたい。
天井には前後に1か所ずつ輪っか(?笑)がついているので、ランタンを引っ掛けることができます。
ここに細めのパラコードを張って、リッジライン的な感じでギアを引っかけれるようにしても便利ですよ!
狭いハンモックの中でオレンジ色のランタンの光に照らされると、秘密基地で過ごしているような雰囲気が出ます。
外側には左右、前後の計4か所にループ。
冬にアンダーキルト(ハンモックの下に組み合わせて使う防寒具のこと)を接続するためのループなのですが、夏なので、ここにパラコードとカラビナを使って靴を吊り下げてみました。
靴が地面に設置しないことで虫が入りにくく、地面の状態の影響を受けずに済みます。
他にも荷物を吊ったりタオルを吊ったり、いろいろ使えそうです。
ちなみにフロントラインの床面は2重になっています。
真夏以外はここにマットを入れることで、冷えた空気が直接体に当たらないようにガードできます。
体の下に直接マットを敷くよりもずれにくくなるので便利です。
さらに寒い秋以降は、ハンモックの下にアンダーブランケットという防寒具を使用しますが、その話はまた後日にしましょう。
ハンモック泊のデメリット
ハンモックで宿泊してみていくつか気になることがありました。
簡単にご紹介しておきます。
着替える場所がない
夏の昼間は大量に汗をかくため、できれば寝る前に着替えたい!
しかしハンモックだけでは外から丸見えです。
そういう意味でもタープを張る必要があるのですが、昼間はオープンにしているタープをクローズにしたり、着替え後にオープンに直したりするのがメンドクサイ。。。笑
日光を遮ぎきれない
3m×3mのタープでは、ハンモック全体を覆うには小さすぎます。
そのため朝は顔と足に燦燦と日光を浴びることになりました。
以前記事にも書きましたが、私は紫外線アレルギーを持っています。
日焼けをしたくないのはもちろんですが、体調にも関わる問題なので、今後対策方法を考える必要があると感じました。
床が柔らかい
当たり前ですが宙に吊られた布なので、柔らかい。
なにがしんどいかっていうと、これまで床に押し付けて収納していたマットや服の圧縮袋が使いにくくなりました。
ハンモックをするときのマットは蛇腹に畳めるものなど、袋に押し込んだり空気を抜いたりする作業が必要ないものを選択したほうが良いでしょう。
寝袋の収納に関してはコンプレッションバッグを使用して、
「小さくまとめて袋に入れる」 から 「袋に入れて小さくまとめる」 という順番に変えることで解決ができました。
荷物の保管方法
ハンモック内には最低限の荷物しか持ち込むスペースはありません。
バイクキャンプの場合は乗り入れ可能な場所で、極力荷物を降ろさないようにしたほうがよさそうです。
ゴミや着替えたあとの服もパニアにしまった方がよさそう。
生ごみの匂いにつられて動物がきてしまうかもしれないからね。
テント泊にも共通して言えることではありますが、ハンモックは更に対人間の防御力がありません。
貴重品はハンモック内のポケットにしまうか、鍵の付くパニアにしまうかのどちらかにしたいと思います。
結局ヒグマが生息しない地域で一番怖いのは、人間なんだよなあ…。
まとめ
今回DDハンモックのフロントラインとタープを初使用してみましたが、
これまで使ってきたノースイーグルのツーリング用のソロテントと比較すると重さは3分の1ほど、大きさは半分ほど、そして設営・撤収にかかる時間も大幅に短縮することができ、
これからの季節にロングツーリングをするときにかなりストレスが減る予感がしています。
テントの大きさや手間に悩んでいる方、
この際思い切ってハンモックを導入してみるのも快適かもしれませんよ!!
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